独身だと生命保険はいらない?必要性を男女別に徹底解説!

この記事はこんな方へおすすめ!
  • 生命保険が不要な独身者を知りたい方
  • 生命保険が必要な独身者を知りたい方
  • 独身者におすすめの生命保険に興味がある方
まずは結論から!記事の要点をざっくり解説
  • 生命保険が不要な人は「貯蓄+公的保障でまかなえる会社員・公務員」「十分な収入があって貯蓄できている人」
  • 生命保険が必要な人は「自分に万が一のことがあると経済的に困る人がいる人」「葬儀費用を保険で賄いたい人」「貯蓄などの資産がない人」
  • 独身者におすすめの生命保険は「医療保険」「就業不能保険」「死亡保険」ほか
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
菊地 学(きくち まなぶ)

宮城県出身。慶應義塾大学商学部卒。ファイナンシャル・プランニング技能士1級。

新卒で大和証券へ入社後、みずほ銀行など5社へ転職し、FPコンサルティング部部長や社長室室長などを経て独立。

金融機関の執筆記事の監修や、不動産会社でのセミナー講師、金融機関向けの動画制作など実績多数。金融初心者からは「難しいテーマでもわかりやすく理解できる」と好評。

目次

生命保険がいらない独身者はこんな人

こんにちは!ファイナンシャル・プランナーの菊地です。

本記事では、金融機関で約10年間、保険の窓口販売を行なってきた筆者が、独身者で生命保険が必要な人・不要な人、おすすめ保険商品などについて解説します。

生命保険は、万が一のことがあった場合の経済的コストをカバーする商品です。ただし、人によっては必ずしも必要でないこともあります。

下記の条件に当てはまる独身者は、生命保険がいらない可能性が高いです。

公的保障でまかなえる会社員・公務員

貯蓄+公的保障でまかなえる会社員・公務員は、生命保険の必要性は低いです。

会社員や公務員などの第2号被保険者は「傷病手当金」「出産手当金」などの保障が充実しています。そのため、病気やケガ・出産などで働けなくなっても、当面の生活費はカバーできます。

十分な収入があって貯蓄できている人

十分な収入があって貯蓄ができている人も、生命保険の必要性が低いと言えます。

菊地 学

一時的に働けなくなったとしても生活に困る可能性が低いためです。

総務省統計局の家計調査(2022) によると、1人暮らし(単身世帯)の1ヵ月間の平均支出は15万2,856円です。

この金額やご自身の普段の生活の毎月の支出額を照らし合わせて、最低半年から1年程度の生活費が貯蓄でカバーできる場合には、生命保険の必要性は低いです。

※出典元:総務省統計局「家計調査」

次に、独身者でも生命保険が必要な人について解説していきます。

生命保険が必要な独身者はどんな人?

以下の条件に当てはまる独身者は生命保険の加入を検討した方が良いでしょう。

自分に万が一のことがあると経済的に困る人がいる人

基本的に独身者の場合、亡くなっても経済的に困る人はあまりいません。

ただし親や兄弟などの面倒を見ているという場合には、生命保険の必要性が高まります。

面倒を見ている人の毎月の生活費や介護費用など必要な費用を計算して、万が一のことがあっても当面は困らない金額を残してあげる必要があります。

葬儀費用を保険で賄いたい人

葬式代くらいは自分で用意しておきたいと考える独身者は、保険の必要性が高まります。

万が一亡くなった場合には、生活費の他に、葬儀費用総額が平均110.7万円(*1)お墓建立費用が全国平均169.3万円(*2)などの費用も必要になります。

菊地 学

合計すると約300万円です。

死亡保険に加入して、300万円程度の死亡保険金が支払われるようにすることで、自分に万が一のことがあった場合の葬儀費用等に充てることができます。

*1【葬儀費用】いい葬儀社「【第5回お葬式に関する全国調査】(2022年)」より
*2【お墓建立費用】一般社団法人 全国優良石材店の会「2022年お墓購入者アンケート調査」より

貯蓄などの資産がない人

病気やケガはいつ起きるかわかりません。しかしいざ入院や治療が必要になると多額の医療費が必要となります。そのため貯蓄などの資産がない独身者は保険の必要性が高いです。

なお、生命保険文化センターの「2019年(令和元年)生活保障に関する調査」によると、入院時の1日あたりの自己負担額は平均23,300円です。

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具体的にどんな保険が必要?

ここからは独身者にはどんな保険が必要なのか具体的に解説していきます。

男女共通編

まず男女共通で検討したい保険についてです。

保険の種類検討したい人
医療保険病気やケガで入院や通院が必要になった時に、医療費を支払うと生活に支障が出る人
就業不能保険病気やケガで働けなくなったときに、生活費をまかなえる貯金がない人
死亡保険・親や兄弟などの面倒を見ているなどして、お金を残したい人がいる人
・葬儀費用等を自分で用意したい人

医療保険

医療保険とは、病気やケガで入院するときに、医療費負担を軽減してくれる保険です。

医療保険には国の制度である「公的医療保険」と「民間の医療保険」の2つに分けることができます。

日本では健康保険か国民健康保険に加入しているため、基本的には3割の自己負担で病気やケガの治療を受けられ、また高額療養制度を利用できますが、それでも入院時には経済的に大きな負担になることが予想できます。

民間の医療保険はそれをカバーするための商品です。自己負担分の費用や、入院した際の治療費以外の費用負担等を軽減します。

▼入院した際の治療費以外の費用の例

  • 食事代
  • 差額ベッド代
  • 家族のお見舞いの交通費
  • 入院着のレンタル費
  • 日用品等 など

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就業不能保険

就業不能保険は、病気やケガで長期にわたり療養が必要となり、働けなくなってしまうことに備える保険です。

就業不能の状態の定義は保険会社によって異なりますが、

  •  入院している
  •  在宅療養している
  •  障害等級1級または2級に認定された状態

などが挙げられます。

死亡保険

死亡保険とは、ご自身に万が一のことがあった場合に、死亡保険金が支払われて、面倒を見ている親や兄弟の生活費等に充てたり、葬儀費用等に充てることができる保険。

保険金の受取人は、複数人を指定することも可能です。

女性編

次に女性が検討したい保険について解説します。

女性の場合、女性特有の病気のリスクもあるため、気になる方は対策できる保険を検討してみてください。

保険の種類検討したい人
女性専用の医療保険女性特有の病気が気になる人
女性疾病特約がある保険女性特有の病気が気になる人

女性専用の医療保険/女性疾病特約がある保険

乳がんや子宮筋腫など女性が心配な病気による入院・手術を重点的に保障するのが、女性専用の医療保険。

通常の医療保険でも「女性疾病特約」を付加できる場合には、同様に女性特有の病気の保障部分を手厚くすることができます。

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まとめ:独身者でも生命保険が必要な場合もある

今回は独身者に焦点を当てて、生命保険が必要な人、いらない人について解説してきました。

生命保険と聞くと、独身者にはあまり縁がないように思ってしまう方もいるかもしれませんが、人によっては加入を検討した方が良い場合もあります。

今回の記事を参考に、独身者の方はご自身で生命保険が本当にいらないのか確認してみてください。

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この記事を書いた人

菊地 学(きくち まなぶ)のアバター 菊地 学(きくち まなぶ) ファイナンシャル・プランナー、マネーエスコート代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

宮城県出身。慶應義塾大学商学部卒。ファイナンシャル・プランニング技能士1級。

新卒で大和証券へ入社後、みずほ銀行など5社へ転職し、FPコンサルティング部部長や社長室室長などを経て独立。マネーエスコート代表。

金融機関の執筆記事の監修や、不動産会社でのセミナー講師、金融機関向けの動画制作など実績多数。
20代〜40代の方向けに、情報サイト「マナブロ」も運営中。家計、生活、家電、アプリなど6ジャンルを掲載。金融初心者からは「難しいテーマでもわかりやすく理解できる」と好評。

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