毎日の生活費に加え、教育費、住宅費などの支出をまかなうために、頑張って節約しているという方は多いでしょう。
しかし、まず「我慢して頑張る」の見直しから始めましょう。
コツは「気軽に楽しくスリム化」することです。
効果的な方法を具体的に紹介します。
コツは「節約=我慢して頑張る」から卒業する
個人差はありますが、我慢したり、過度に頑張ったりすることは、一般に長続きしません。
こんな経験は、ありませんか?
ダイエットしたくて、甘いもの絶ちをしていた。ある日、一口だけと思って食べたら、止まらなくなって完食してしまった
節約にも同じことが言えます。
続けて、かつ効果をあげるにはコツがあるんです。
固定費を適切に削れば、自動的に家計はスリムに
【見直し術1】光熱費をスリム化
24時間、365日、快適な室温で暮らせたらよいですよね。
しかし、
- 冷暖房費はいくらかかるの?!
- 寒くても暑くても我慢…
と思っている人は多いでしょう。
でもちょっとしたコツで、快適に過ごせるんです。
こんな方が、いらっしゃいます。
今までは、エアコンの乾燥と戦いながら部屋を暖めていました。加湿器はありますが、電気代がもったいないので、あまり使っていません。カイロを使い始めてから、肌の乾燥から解放されました。内臓まで温まるのか、体調がいいです。腰痛が楽になったので、犬の散歩が楽しいという思わぬ効果も
光熱費も削れる上、散歩も楽しめ、一石二鳥ですね。
【見直し術2】スマホの月額料金をスリム化
格安スマホは安くてよいけれど、繋がりにくい
というイメージをお持ちの方は多いでしょう。
近年、だいぶ改善されています。
【見直し術3】住宅ローンをスリム化
住宅ローンを賢く返すには、「借り換え」「繰上返済」という方法があります。
一般的に、ローンの残債が1,000万円以上、期間が10年以上あり、現在のローンより1%以上低い金利のローンがあれば、諸経費をかけても「借り換え」がお得な場合が多いです。
これにより毎月の返済額も、総返済額もスリム化できます。
「繰上返済」は、手元の現金を、予定より早く返済に充てる方法です。これにより払う予定の利息を減らせる上、ローン返済期間も短くできます。
【見直し術4】保険料をスリム化
一家の主な収入をになう大黒柱が万一の場合も、遺された家族が、予定通り生活していくために必要な金額を「必要保障額」といいます。
通常、末のお子様が生まれた時をピークに、「必要保障額」は年々減少していきます。
必要以上の保障のために、毎月の保険料を掛け捨てるより、保障額を必要に対して過不足ないよう減額しましょう。
浮いた保険料を、貯蓄などにまわす方が得策です。
万一の際の保障も大切ですが、長生きすることも視野に入れて、スリム化するとよいでしょう。
ちょっとした行動の見直しも、楽しく続けることにより効果大
【見直し術5】買い物の頻度をスリム化
夕飯の買い物に行ったら、予定していなかったポテトチップスとコーラも買ってしまった
心当たりがある方は多いでしょう。見れば欲しくなるのは、当然といえますが、これが頻繁になると、せっかくの好物の、ありがたみも薄れてしまいます。
『いつも、あって当たり前。幸福度の低下』といったところでしょうか。
買い物の頻度を減らし、買い物に行った時は好きなものを買うようにしたら、食費を減らせた、子供がお菓子を見て今までより喜ぶようになったという人は、実際に多いです。
【見直し術6】YouTubeを活用してスリム化
「料理系ユーチューバー」という言葉を聞くことが増えたという方も多いでしょう。
安い食材を、ちょっとした工夫で、美味しく楽しく料理したり、食べたりする動画が、誰でも無料でみられる形で公開されています。
『節約しなければ』と構えると、『疲れる、面倒』というイメージになりがちです。
『美味しそうだし、簡単そうだから、真似してみようかな。家族に不評だったら、ユーチューバーのせいにしてしまおう』
くらいの気持ちで料理することも・・・
そして楽しい、美味しいと感じたら、儲けもの。続く可能性は高いでしょう。
世の中の制度やサービスを賢く活用
【見直し術7】「奨学金」を活用して教育費をスリム化
家計の見直しは、一家の総力戦です。
借金ですので、もちろん安易な利用を勧めるわけではありません。
教育費の負担が重いという理由で、進学を諦めることなく、家族が幸せに暮らせる方法として視野に入れるのも一案といえます。
返済計画をしっかり立てて、必要に応じて活用するとよいでしょう。
【見直し術8】「iDeCo(イデコ)」「NISA(ニーサ)」で税金をスリム化
「iDeCo」とは、3つの税金の優遇を受けながら、老後のお金を貯められる制度です。
「NISA」とは、お金の運用で出た利益から、普通は引かれる約20%の税金を、払わなくてよい制度です。
活用すれば、節税しながらお金を貯められます。
【見直し術9】家計簿アプリを使ってスリム化
パソコンの前に座って、エクセルとにらめっこしながら、家計簿をつける
もちろん、その方法が向く人は続けるとよいです。
これから始める方には、アプリがおすすめです。移動中や、すき間の時間に、好きなゲームに触る感覚で、家計簿アプリに触れてみましょう。
食費、光熱費、車の維持費・・・
そもそも何にかかるお金が大きいのか「見える化」しましょう。
“うちの場合は、どこをスリム化すればよい?”が見えてきます。
【見直し術10】「ライフプラン・シミュレーション」を活用してスリム化
「今後、うちの家計は大丈夫?」を、シミュレーションできます。
自分や家族は、本当はこうしたいのに、今まではこれが無駄遣いだった
なども見えてきます。
まとめ~気軽に楽しくスリム化~
10選のうち、“無理なくやれることからやる”がコツです。
行動した結果や過程を、人と共有するのも楽しいですよ。
執筆:2022年2月